業務が詰まる場所には、だいたい名前のない判断がある。
手順でも権限でもなく、誰かが空気で補っていた接続面が露出する。
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業務が詰まる場所には、だいたい名前のない判断がある。
手順でも権限でもなく、誰かが空気で補っていた接続面が露出する。
AIの精度が上がるほど、間違いは目立たなくなる。
だからこそ、正誤だけでなく、どの前提で出た結果かを戻れる形にしておきたい。
保守は、壊れたものを直す作業だけではない。
次に壊れた時、誰がどこから戻れるかを残しておく設計でもある。
生成結果が増えると、見るべきものも増える。
効率化のあとに残るのは、作業量ではなく、何を採用するかの判断密度かもしれない。
確認が人に集まる時、能力差だけで説明すると構造が見えなくなる。
その人に何の未定義責任が寄っているのかを見ると、別の地図になる。
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AIに任せるほど、人間の確認は後ろへ移動する。
ただ、その移動先が設計されていないと、最後の誰かに判断が集まる。
手順書で拾えるのは、進むための道筋が多い。
実際に摩耗するのは、戻る時の幅、例外の置き場所、判断を預ける面だったりする。
AIの出力は、完成物というより仮配置に近い。
どこへ置くと業務が進み、どこへ置くと確認が増えるのかで、意味が変わる。
差し戻しが摩耗になるのは、戻されたこと自体より、戻り先の条件が見えない時だ。
修正点ではなく、再接続の入口が必要になる。
AIに任せた部分は、空白ではなく別のループになる。
再投入、確認、差し戻しの条件が弱いと、出力は増えても業務は軽くならない。
属人化は、人に依存している状態というより、判断の地形が文書化されていない状態に近い。
手順だけ移しても、迷い方は移らない。
自動化で消えた作業の跡には、だいたい判断が残る。
そこを見ないまま効率化すると、あとで戻り方だけが重くなる。
確認が多い業務は、慎重なのではなく、戻る面が未設計な場合がある。
誰が悪いかではなく、どこで再接続できるかを見る必要が出てくる。
引き継ぎで失われやすいのは、手順より例外の置き場所だ。
何を見て止めたのか、どこまで戻したのかが残らないと、次の人が孤立する。
AIの出力が正しいかどうかより先に、
その出力をどの業務面に置くのかが決まっていないと、確認だけが増える。
業務は、進み方より戻り方で壊れることがある。
修正してよい場所、戻してよい相手、判断を置く面が曖昧なまま残る。
AIエージェントは、作業を消すというより、確認の場所を移動させる。
手を動かす負荷が減った分、どこで止めるかの設計が露出する。
AIに投げた後、成果物だけを見ると、判断が抜け落ちることがある。
どこで人間が戻る設計になっているかで、生成物の扱いやすさが変わる。