見えていた。
でも、
まだ何として見るべきか
分からなかった。
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見えていた。
でも、
まだ何として見るべきか
分からなかった。
すぐ使える情報だけを残すと、
未来へ渡るのは
現在の目的関数だけになる。
観測時には、
ただのノイズだった。
時間が経つと、
別の事象との間に
分類できないものは、
管理しづらい。
ただ、
整理されていない記録には、
その時点では読めなかった差分が
そのまま残っていることがある。
今は使えない。
だから捨てる。
その判断は速い。
今の座標では、
使い道がない。
だからといって、
違和感を分類すると、
扱いやすくなる。
ただ、
整理された記録だけを残すと、
その時の自分が
理解できた範囲しか未来へ渡せない。
記録した時点では、
ただの残差だった。
別の出来事と重なった瞬間、
それは構造になった。
理解できないものは、
すぐに捨てられやすい。
でも、
「ノイズ」と呼ばれたものが、
あとから座標になることがある。
だから未整理の差異は、
新しい発見は、
新しい情報から生まれるとは限らない。
昔から持っていた断片が、
捨てられなかったメモは、
執着ではなく、
未来の配置先を
世界は、
意味のあるものだけで
できているわけではない。
役に立つか分からない。
意味もまだ見えない。
それでも残した断片が、
知識を集めているようで、
実は
配置待ちの差異を
集めているだけなのかもしれない。
「意味がない」
と判断したのではなく、
「まだ置く場所がない」
アイデアは、
思いついた瞬間に生まれるとは限らない。
長く置かれていた断片が、
これからの知性とは、
何かを速く理解する力ではなく、
一度は無関係に見えた出来事を、
未整理だから捨てる。
その判断は合理的だ。
でも時々、
「あとで消そう」
と思って残したメモが、
何年も経ってから
なぜ残したのか分からない。
でも、
なぜか消さなかった。
価値があるから残したのではない。
説明できなかったから残った。
その順序の逆転が、
知識は増えている。
でも、
後から意味になる断片は、
価値があるから残したのではない。
説明できなかったから残った。
その順序の逆転が、
あとで使う気はない。
でも、
なぜか捨てられない。
違和感は、
間違いの予兆とは限らない。
むしろ、